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キャンパスレポート

2017.09.05

平和について考える









 本日は、安来市加納美術館の加納佳世子館長にお越しいただき、『恒久平和を希(ねが)って―画家 加納莞蕾―』と題し、講演いただきました。
 加納館長のお父様加納莞蕾氏は、安来市広瀬町布部出身の画家で、終戦によりフィリピン刑務所に戦犯として収容されていた日本兵108名について、4年間で43通にもおよぶ釈放助命の嘆願書をキリノ大統領に送りました。キリノ大統領は、妻や子や兄弟を日本兵に殺されながらも、莞蕾氏の度重なる嘆願によって心を動かされ、日本兵を釈放しました。
 莞蕾氏の「『許し難きを許す』という奇跡によってのみ人類に恒久の平和をもたらし、『目には目を』ということでは決して達成しえない」という思いが、キリノ大統領に届いたそうです。キリノ大統領からは、「日本人をゆるそうとはよもや思ってもみなかったが、やがてはわが国の恒久の利益の友となるかもしれない国民に、私から憎悪を受け継がしめない事を欲する」という声明を頂いたそうです。
 平和とは、「~でありますように」といった他人まかせで実現を願うものではなく、実際に自らが行動を起こさなければ、決して実現しません。安来市は、平成26年に「非核平和都市宣言」を制定し、加納美術館周辺で平和のつどいを実施し、参加者一人一人が平和への意識を絶やさない機会を設けています。本校の学生も、平和のつどいで使用する行燈を作成いたしました。
 今回の講演の学生の感想を一部紹介いたします。「ご飯が食べられる、学校に通える、働くことが出来るなど、恵まれた環境の中で生活できることに幸せを感じた。生きたくても生きられなかった方々の分まで精いっぱい生きていかなければと思う。今回の講義で『人』という字のように人は支え合い生きていることを改めて感じた。私自身も人を支え、支えられて、今後も今自分がすべきことに向かって頑張っていきたいと思う。」「行燈作りは、決して戦争という恐怖が復活しない為にも、私たち一人一人の気持ちに平和という火が灯る大切な活動だと感じた。」「平和は奇跡であり、尊いことだと感じた。その尊い平和を守る為に、私たちはいったい何が出来るのだろうか。それは自分の事ばかりではなく、相手の事を認め、尊重していくことだと感じた。」